2017年10月17日
がんの親をもつ子どもへの支援東北初CLIMB®プログラムを開催しました。
平成29年8月19日、22日、26日、臨床看護学講座 阿部祐子助教がCLIMB®プログラムを開催しました。
CLIMB®(Children’s Lives Include Moments of Bravery)プログラムとは、「子どもの持つ力を引き出し、親の病気に関連するストレスに対処していくための能力を高めることを目的としたサポートプログラム」です。CLIMB®では、子どもたちが「気持ちを表現する方法、周囲の人に感情を伝える方法、感情に対処すること」について、工作や話し合いなどを通して学びます。
CLIMB®プログラムは、現在全国73カ所の病院施設で実施されており、この度、東北では初の開催となりました。
今回参加の子どもたちは3名、様々な感情(「楽しい」「幸せ」「怒り」「混乱」…など)について話し合いながら工作をしたり、「パパやママが“がん”になったら(NPO法人HopeTree)」のDVDを視聴してがんについて学んだり、点滴体験をしました。
子どもたちはおやつを食べながらリラックスして楽しく過ごしていました。「工作が楽しかった。」「お父さんの病気のことがわかってよかった。」「同じ(状況の)ひとがいて良かった。」などの感想がありました。子どもが自分の力で感じ、考え、学んでいく強さを実感したCLIMB®でした。
子どもたちの会と同時に、別室では親の会も開催されており、親は、医療者を交えて自由な話し合いをします。子どもに関する困難感や不安なこと、治療のこと、様々な情報共有をします。参加された方からは、「子どもの良さが見えるようになった。」「気持ちが楽になった。」などの感想をいただきました。
次回は平成30年3月に開催予定です。
詳細は、12月以降に秋田大学ホームページ、Facebookページ(がんの親を持つ子どもへの支援)にてお知らせいたします。秋田県内の数施設には、パンフレットにてご案内の予定です。
がんになっても、親も子も安心して過ごせるような環境を目指しています。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡いただけると幸いです。
秋田大学大学院医学系研究科
保健学専攻 臨床看護学講座
阿部 祐子
[email protected]
【パンフレット表紙】
ぜひお手にとってご覧ください。
【がんって何?点滴体験】
キワニスドールを使用し、点滴の体験をしました。
【アクティビティーの紹介】
悲しい気持ちについて話し合い、「悲しみのお面」をつくりました。